「剛毅果断」とは、「意志が固く、思い切った決断と行動をすること」という意味があります。
しかし、剛毅果断の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で剛毅果断の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

剛毅果断って、強い心でズバッと決めることなんだよね。

じゃあ、私がランチを秒で決めるのも剛毅果断ってことかしら?
「剛毅果断」の意味とは?わかりやすく解説
「剛毅果断」とは、ごうきかだんと読み、意志が固く、思い切った決断と行動をすること。という意味があります。
剛毅果断の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【剛毅果断の意味】
四字熟語辞典より引用
- 意志が固く、思い切った決断と行動をすること。
「剛毅」は意志が非常に固いこと。
「果断」は大胆な決断と行動をすること。
剛毅果断の意味
剛毅果断(ごうきかだん)とは、強い意志を持ち、迷わずに物事を決断して行動することを表す四字熟語です。
困難に直面しても気持ちを曲げず、力強く決断できる人の姿を指すときによく使われます。
「剛毅」は心が強く、くじけないこと、「果断」は思い切って決断することを意味しています。
剛毅果断の意味の概要
この熟語は、主にリーダーシップや決断力を評価するときに使われることが多いです。たとえば、迷って時間を無駄にするのではなく、必要なときに即座に判断し、責任を持って行動できる人を「剛毅果断な人物」と表現します。
そのため、ビジネスや政治、歴史上の人物の紹介などで登場することが多い言葉です。
剛毅果断をわかりやすく解説
簡単に言うと、「剛毅果断」とは「強い心で迷わず決めること」です。学校生活でいえば、クラスで意見が割れたときに、みんなをまとめて方向性を決める人。部活動では、勝つための作戦をためらわず選び取るキャプテン。社会では、困難な状況でも責任を持って判断する上司やリーダーを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

「剛毅果断」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

剛毅果断(ごうきかだん)とは、強い意志を持ち、迷わずに物事を決断して行動することを表す四字熟語です。「剛毅」は心が強くくじけないこと、「果断」は思い切って判断することを意味します。たとえば、困難にぶつかっても迷わず最善の選択をして進める人、仲間を導いて結論を出すリーダーなどに使われます。リーダーシップや決断力を褒めるときによく用いられる言葉です。
「剛毅果断」の語源や由来
剛毅果断の語源や由来は以下のとおりです。
【剛毅果断の語源や由来】
<四字熟語辞典より引用
- 「剛毅」は意志が非常に固いこと。
「果断」は大胆な決断と行動をすること。
「剛毅果断」の語源や由来
剛毅果断(ごうきかだん)という言葉は、二つの言葉が組み合わさってできています。
まず「剛毅(ごうき)」は、心がしっかりしていて強く、苦しいことがあってもくじけない様子を表します。
次に「果断(かだん)」は、迷わずに思い切って決断することを意味します。
この二つを合わせることで、「強い心で迷わず決める」という意味になりました。
もともとは中国の古い書物に使われていた言葉が、日本にも伝わってきて定着したと考えられています。昔の中国や日本では、国を治める王や武将にとって、困難な場面で強い意志を持ち、すぐに正しい判断を下すことがとても大切でした。そうした人物をたたえるときに「剛毅果断」という表現が使われたのです。
現代でも、この言葉はリーダーや責任ある立場の人を表すときに使われることが多く、歴史的な背景を持ちながら今も生き続けている四字熟語だといえます。
「剛毅果断」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「剛毅果断」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

剛毅果断ってどういう場面で使ったりするの?

剛毅果断(ごうきかだん)は、強い気持ちを持って迷わず決断する場面で使われます。たとえば、リーダーがチームの方向性をすぐに決めるときや、困難な状況で勇気を持って判断する人をほめるときです。迷わず行動する姿勢を表すのにぴったりの四字熟語です。

「剛毅果断」という言葉は、次のような場面でよく使われます。
- ビジネスの場で、上司が迷わず重要な判断を下すとき
- クラブ活動でキャプテンが試合の作戦を決めるとき
- 災害やトラブルの時に、リーダーがすぐに指示を出すとき
- 歴史上の人物の決断力をたたえるとき
- 自分や他人の強い意志と決断を表現したいとき
「剛毅果断」を使う時は以下の点に注意しましょう。
- 軽い日常会話ではあまり使わず、フォーマルな場や文章に向いている
- 相手を評価・称賛するときに使うと自然で伝わりやすい
- 自分に使うときは謙遜を交えないと「自慢」に聞こえることがある
剛毅果断の例文①
サッカー部のキャプテンが、試合中にすぐ作戦を決めてチームを導いた場面。

キャプテンってすごいよね、すぐに作戦を決めたよ。

そうね。あの場面はまさに『剛毅果断』だったわ。

試合の流れが変わる大事な瞬間で、迷わず判断したのがポイント。みんなを勝利に導く姿が『剛毅果断』そのものといえます。
ここでは「迷わず決断して行動する」という意味で使っています。チームの勝敗がかかる場面を強調することで、言葉の力強さが伝わります。
剛毅果断の例文②
会社の上司が、急なトラブルにすぐ対処法を決めた場面。

課長、急なトラブルなのに落ち着いて指示してたよね。

ええ。あの対応は『剛毅果断』な判断だったと思うわ。

危機的な状況で冷静に、しかも早く決断できることは大きな強みです。部下も安心して動けるから、リーダーにふさわしい姿といえますね。
ビジネスの世界ではスピード感ある決断が求められます。その場で迷わず判断できることを「剛毅果断」と表すことで、信頼できる上司像が伝わります。
剛毅果断の例文③
歴史上の人物が、大きな決断を下したときの様子。

歴史の授業で出てきたあの将軍、国を守るために戦う決断をしたんだよね。

そう、その決断こそ『剛毅果断』って言えるわね。

国や仲間を守るために迷わず大きな決断をするのは、昔も今もリーダーの資質といえます。歴史を通しても『剛毅果断』は評価されてきたのです。
「剛毅果断」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「剛毅果断」は少しかたい四字熟語なので、日常会話ではもっとわかりやすい言葉に言い換えることができます。ここでは、次の2つを紹介します。
【剛毅果断の言い換え表現】
・言い換え語①:「決断力がある」
・言い換え語②:「迷わず行動する」
どちらも「剛毅果断」と似た意味を持ちますが、場面やニュアンスによって使い分けることができます。
「決断力がある」の例文
「決断力がある」は、物事をすぐに判断し、はっきり決められる力を持っていることを表します。「剛毅果断」を少し柔らかくした表現で、日常会話や自己紹介などでも使いやすい言葉です。

部長ってどうしてあんなに信頼されてるの?

だって、部長は本当に決断力があるからよ。会議でもすぐに方向を示してくれるし。

『剛毅果断』はかたい表現ですが、『決断力がある』と言えば、日常的に分かりやすく伝わります。ビジネスでも学校生活でもよく使える言葉です。
「剛毅果断」は力強さや勇敢さを含む表現ですが、「決断力がある」はシンプルで現代的な表現です。強さよりも「判断の早さ・はっきりさ」を強調する時に使えます。
「迷わず行動する」の例文
「迷わず行動する」は、悩んで立ち止まらずにすぐに動くことを意味します。「剛毅果断」が持つ「強い心」や「決断の力」を、日常生活でイメージしやすくした言い方です。

昨日の試合でキャプテン、どうしてあんなに早く作戦を決められたんだろう?

キャプテンは迷わず行動するタイプだからね。だからみんなも安心してついていけるのよ。

『剛毅果断』は少しかたい表現ですが、『迷わず行動する』と言えば、部活や学校生活の中でもすぐに理解できます。ニュアンスは優しくなりますが、意味は近いのです。
「剛毅果断」が持つ「強くて勇ましい」印象に比べて、「迷わず行動する」は日常的で親しみやすい表現です。子どもから大人まで使える万能な言い換えとして便利です。
「剛毅果断」の類義語
「剛毅果断」には似た意味を持つ四字熟語があります。ここでは代表的なものとして 「進取果敢(しんしゅかかん)」 と 「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」 を紹介します。どちらも「剛毅果断」と近い意味を持ちながら、少しずつニュアンスが違います。
【剛毅果断の類義語】
- 進取果敢(しんしゅかかん):自身の意思で積極的に取り組み、大きな決断力を持って、失敗を恐れずに取り組むこと。
- 勇猛果敢(ゆうもうかかん):勇気があり、物おじせずに行動できるさまを表す。
「進取果敢」の例文
「進取果敢」とは、新しいことに積極的に挑戦し、思い切って実行することを意味します。未知のことや新しいチャレンジに向かう勇気を強調するときに使います。

先輩って、誰もやったことのない企画に挑戦してたよね?

そうそう。あれはまさに『進取果敢』な行動だったと思うわ。

『剛毅果断』は困難に直面しても迷わず決断する姿を表しますが、『進取果敢』は自分から新しいことにチャレンジする積極性を強調します。
「剛毅果断」が「迷わず決断する強さ」を表すのに対して、「進取果敢」は「新しいことへの挑戦」を表す言葉です。ビジネスや勉強など、前向きな挑戦を評価するときに使うと自然です。
「勇猛果敢」の例文
「勇猛果敢」とは、勇ましくて強く、恐れずに思い切って行動することを意味します。特に勇気や力強さを前面に出す場面でよく使われます。

昨日の試合、ディフェンスのあのプレーすごかったよ!

ええ。あの突き進む姿はまさに『勇猛果敢』って感じね。

『剛毅果断』は冷静に強い心で決断するイメージですが、『勇猛果敢』は勇気と勢いを前面に出す表現です。戦いやスポーツで使うとピッタリです。
「剛毅果断」が「心の強さ」と「決断力」を重視するのに対し、「勇猛果敢」は「勇気」と「勢いの強さ」を表現する言葉です。スポーツや歴史上の戦いなど、勇ましさを称える場面でよく使われます。
「剛毅果断」の対義語
「剛毅果断」は、強い心で迷わずに決断するという意味を持ちます。その反対の意味を持つ言葉には「意志薄弱(いしはくじゃく)」や「優柔不断(ゆうじゅうふだん)」があります。これらは「決断力がなく、すぐに迷ったり心が揺れる」というニュアンスを持つ表現です。
【剛毅果断の対義語】
スッキリより引用
- 意志薄弱(いしはくじゃく):意志が弱くて決断することができなかったり、物事を我慢する気持ちの弱いさま。また、一度決めたことを、人の意見ですぐ翻す場合にも用いる。
- 優柔不断(ゆうじゅうふだん):物事の決定や判断に時間がかかり、決められないことを指します。自分の意見や考えを持つのが難しく、他人の意見に流されやすい状態を表現しています。
「意志薄弱」の例文
「意志薄弱」とは、気持ちが弱く、決断したことをすぐに変えてしまうような様子を表します。目標を立ててもすぐにあきらめたり、人の意見に流されやすい人を指すときに使われます。

友だちがダイエットするって言ってたのに、すぐに甘い物食べちゃったんだ。

それはちょっと意志薄弱って言えるかもしれないね。

『剛毅果断』は強い心で決断を守ることを意味しますが、『意志薄弱』はその逆。気持ちが弱くて続けられない様子を表します。
「意志薄弱」は、決断したことを最後までやり抜けない人に使う言葉です。努力や継続ができない点を強調するときに自然に使われます。
「優柔不断」の例文
「優柔不断」とは、なかなか決められずに迷ってしまうことを表します。心が弱いというより「決断が遅い」「はっきりしない」という点を強調する言葉です。

ランチに何食べるか、あの子いつも迷ってるよね。

そうなの。ちょっと優柔不断なところがあるんだと思うわ。

『剛毅果断』が迷わず決める人をほめるのに対して、『優柔不断』はいつまでも決められない人を表します。日常生活でよく使われる対義語です。
「優柔不断」は、日常生活の中で「なかなか決められない人」を表すときによく使われる表現です。「剛毅果断」と正反対の性質を持つため、対比させると理解しやすくなります。
「剛毅果断」の英語表現
「剛毅果断」は日本語独特の四字熟語ですが、英語でも近い意味を持つ表現があります。ここでは代表的なものを2つ紹介します。
【剛毅果断の英語】
・英語表現①:strong-willed and decisive(強い意志を持ち、迷わず決断できる)
・英語表現②:bold and determined(大胆で決意が固い)
どちらも「剛毅果断」のニュアンスを含みますが、少しずつ強調点が異なります。
「strong-willed and decisive」の例文
「strong-willed」は「強い意志を持っている」、「decisive」は「決断力がある」という意味です。二つ合わせると「剛毅果断」とほぼ同じニュアンスになります。

「剛毅果断」を英語で表現した例文を教えて!

"He is a strong-willed and decisive leader who never hesitates in tough situations."のように表現することができます。
日本語訳:彼は困難な状況でも決して迷わない、剛毅果断なリーダーだ。

この表現はビジネスやリーダーを紹介するときによく使えます。意志の強さと決断力をバランスよく伝えられるため、「剛毅果断」を説明するのに最も自然な英語表現です。
「bold and determined」の例文
「bold」は「勇敢で大胆な」、「determined」は「決意が固い」という意味です。こちらは「勇気」と「意志の強さ」をより強調した言い方になります。

「剛毅果断」を英語で表現した例文をもう1つ教えて!

"The captain made a bold and determined decision that changed the course of the game."のように表現することができます。
日本語訳:キャプテンは試合の流れを変える、剛毅果断な決断を下した。

この表現はスポーツや困難な挑戦の場面にぴったりです。「bold」によって勇ましさが強調されるので、リーダーシップや勇気をほめるときに使うと効果的です。
「strong-willed and decisive」 は落ち着いたリーダー像を表すときに、「bold and determined」 は勇気や勢いを強調したいときに適しています。
まとめ
剛毅果断(ごうきかだん)とは、強い心を持ち、迷わず決断して行動すること を表す四字熟語です。
- 「剛毅」=心が強く、くじけないこと
- 「果断」=思い切って決断すること
この二つが合わさって、力強いリーダーシップや決断力を評価する言葉として使われています。
本記事では、
- 「剛毅果断」の意味と語源
- 実際の使い方や例文
- 言い換え表現(決断力がある/迷わず行動する)
- 類義語(進取果敢/勇猛果敢)
- 対義語(意志薄弱/優柔不断)
- 英語表現(strong-willed and decisive/bold and determined)
を紹介しました。
日常生活では少しかたい表現ですが、文章やスピーチで人の強さや決断力をほめたいとき に使うと、とても印象的な表現になります。

結局、『剛毅果断』って一言で言うとどういうこと?

うーん、強い心を持って、迷わず決めて行動することね!

そう。リーダーがチームを導いたり、歴史の中で大きな決断を下した人を表すときによく使われます。英語だと strong-willed and decisive と言えば分かりやすいですね。
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