「意気消沈」とは、「元気をなくして気分がしょんぼりすること。」という意味があります。
しかし、意気消沈の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で意気消沈の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

昨日のテスト、全然できなくて意気消沈だよ…

大丈夫、次こそ頑張ろう!
「意気消沈」の意味とは?わかりやすく解説
「意気消沈」とは、「いきしょうちん」と読み、元気をなくして気分がしょんぼりすること。という意味があります。
意気消沈の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【意気消沈の意味】
四字熟語辞典より引用
- 元気をなくして気分がしょんぼりすること。
「意気」は気力や気概。「銷沈」は衰えて沈むという意味。- 「意気銷沈」とも書く。
意気消沈の意味
意気消沈(いきしょうちん)とは、元気ややる気がなくなり、気持ちが沈んでしまう状態を表す四字熟語です。何か失敗したり、思い通りにいかないことがあった時に使われる言葉で、落ち込んでいる様子や気力を失った状態を指します。日常生活や仕事、学校の場面でもよく使われます。
意気消沈の意味の概要
この言葉は「意気(やる気・元気の気持ち)」が「消沈(しずむ・なくなる)」することを組み合わせた表現です。つまり、心の中の元気や希望が薄れ、活力を失ってしまった様子を表しています。「今日はテストの点数が悪くて意気消沈だ」といった具合に、個人の気持ちの落ち込みを伝える時にぴったりの表現です。
意気消沈をわかりやすく解説
簡単に言うと、「意気消沈」とは気持ちが沈んで元気がなくなることです。落ち込んでいる状態、やる気が出ない状態を指すため、誰にでも経験のある感情を表す言葉として理解しやすいです。たとえば、スポーツで負けた後や仕事でミスをした後に「意気消沈してしまった」と使うと、状況や感情が自然に伝わります。

「意気消沈」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

意気消沈は、元気ややる気がなくなって、気持ちが沈んでしまうことを意味します。何か失敗したり思い通りにいかないことがあったときに使う言葉で、心の中の活力や希望が薄れてしまった状態を表します。たとえば、テストで思った点数が取れなかったときや、仕事でミスをして落ち込んだときに「意気消沈している」と言えます。
「意気消沈」の語源や由来
意気消沈の語源や由来は以下のとおりです。
【意気消沈の語源や由来】
Domaniより引用
- 「意気消沈」は、気持ちを表す「意気」と、消えるという意味の「消沈」を組み合わせた四字熟語です。
前半の意気は、どちらかというとネガティブな感情ではなく、やり遂げようとする気持ちや積極性のあるポジティブな気持ちを表現します。
一方、消沈は「なくなり消え失せる状況」を意味します。
このように、ポジティブな感情の「意気」を「消沈」してしまうということで、「意気消沈」という言葉が生まれたのです。
意気消沈の語源や由来
意気消沈(いきしょうちん)という言葉は、中国の古い漢字の組み合わせから生まれた四字熟語です。「意気」は元気ややる気、心の力を意味します。「消沈」は沈む、薄れるという意味です。つまり、心の中の元気や希望が消えてしまうことを表す言葉として作られました。
もともとは中国の古典や漢詩で、戦いや試練で元気を失った人の様子を表現するために使われていたと言われています。日本に伝わると、日常の落ち込んだ気持ちややる気をなくした状態を表す言葉として使われるようになりました。
簡単に言えば、「意気消沈」とは、心の中の元気や気力が沈んでしまった状態を表すために生まれた言葉で、今でも日常生活や仕事、学校の場面で使える表現です。
「意気消沈」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「意気消沈」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

意気消沈ってどういう場面で使ったりするの?

「意気消沈」は、元気ややる気がなくなって落ち込んでいる状態を表す言葉です。たとえば、テストで思った点数が取れなかったときや、仕事でミスをして落ち込んだとき、スポーツで負けて悔しい気持ちになったときなどに使えます。気持ちが沈んで元気が出ない様子を表すので、友達や同僚の様子を伝えるときにも自然に使える表現です。

「意気消沈」は、元気ややる気がなくなった時に使える言葉です。具体的には次のような場面で使えます。
- テストや試験で思った点数が取れなかったとき
- 仕事で大きなミスをして落ち込んだとき
- スポーツの試合で負けて悔しいとき
- 友達や家族とのトラブルで気持ちが沈んだとき
- 大切な計画がうまくいかず、やる気をなくしたとき
「意気消沈」を使うときには、次の点に注意しましょう。
- 落ち込みやすい場面や気持ちを表すときに使う
- 元気な人や明るい場面では使わない
- 書き言葉・話し言葉どちらでも使えるが、丁寧な場では状況に合わせる
意気消沈の例文①
テストで思った点数が取れず、元気をなくした場面です。

今日のテスト、全然ダメだった…

それは意気消沈しちゃうね。

ここでは、ヒロトのやる気や気分が下がったことを『意気消沈』で表しています。
テストの結果にショックを受けて、気力や元気を失った状態を表しています。学校や勉強の場面でよく使える表現です。
意気消沈の例文②
部活の試合で負けて落ち込んでいる場面です。

今日のサッカーの試合、負けちゃった…

うん、それなら意気消沈するよね。

負けた悔しさで気持ちが沈んでいる様子を『意気消沈』で表しています。
スポーツの試合で期待通りの結果が出なかったとき、落ち込んで元気を失った状態を伝えられます。
意気消沈の例文③
仕事や学業で計画がうまくいかず、やる気をなくした場面です。

プレゼン、上手くいかなかった…

そうか、それは意気消沈するね。

ここでは、ヒロトの気持ちが沈み、やる気がなくなった状態を『意気消沈』で表現しています。
仕事や学習で失敗したときに使えます。「意気消沈」は、ただ落ち込むだけでなく、元気ややる気が失われたニュアンスが強い表現です。
「意気消沈」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「意気消沈」は、日常の会話では少し硬い印象のこともあります。そんな時は、次のような簡単な言葉に言い換えることができます。
【意気消沈の言い換え表現】
・がっかりする:期待や希望がかなわず、残念に思う気持ち
・しょんぼりする:元気ややる気がなく、うつむいている様子
「がっかりする」の例文
「がっかりする」は、期待や希望がかなわず、残念に思う気持ちを意味します。元気をなくすほど落ち込むニュアンスは少し弱めですが、日常会話で自然に使えます。
テストの点数が思ったより低く、残念に感じた場面です。

今日のテスト、全然点数取れなかった…

そっか、それならがっかりするよね。

『がっかりする』は、期待していたことがうまくいかず残念に思う気持ちを表しています。『意気消沈』より軽く、日常会話で自然に使えます。
「意気消沈」のように深く気力を失った状態を強く表すわけではありませんが、友達同士の会話では十分にニュアンスが伝わります。
「しょんぼりする」の例文
「しょんぼりする」は、元気ややる気がなく、うつむいている様子を意味します。
「意気消沈」と同じく気持ちが沈んでいる状態を表しますが、見た目の様子まで含めて柔らかく伝えられます。
部活の試合で負けて、元気がなくなりうつむいている場面です。

今日のサッカーの試合、負けちゃった…

うん、ヒロトちょっとしょんぼりしてるね。

『しょんぼりする』は、元気がなくてうつむいている様子も含めて伝えられる言葉です。『意気消沈』と同じ意味ですが、柔らかくて日常的に使いやすい表現です。
意気消沈」と同じく気持ちが沈んでいることを表しますが、少し優しい雰囲気で、会話や文章で親しみやすく使えます。
「意気消沈」の類義語
「意気消沈」と似た意味を持つ言葉には、次のようなものがあります。
【意気消沈の類義語】
四字熟語辞典より引用
- 意気沮喪(いきそそう):意気込みがくじけて、やる気や元気がなくなること。
- 失望落胆(しつぼうらくたん):夢や希望が無くなって落ち込むこと。
「意気沮喪」の例文
意気沮喪(いきそそう)は、気力や元気を失い、落ち込むことを意味します。
やる気をなくしたり、心が沈んだ状態を表します。「意気消沈」とほぼ同じ意味ですが、少し硬い印象があります。
部活の試合で大きく負けて、チーム全体が元気をなくしている場面です。

今日の試合、全然勝てなかったね…

うん、チーム全員、ちょっと意気沮喪してるみたい。

ここでは、『意気沮喪』を使って、チーム全体の気力が沈んでいる状態を表しています。『意気消沈』と意味は同じですが、文章や少しフォーマルな場面でも使える硬めの表現です。
・「意気沮喪」は、落ち込んで元気ややる気がなくなった状態を表す四字熟語です。個人だけでなく、グループや組織の気持ちにも使える点が特徴で、文章で使うと少し硬い印象になります。
「失望落胆」の例文
失望落胆(しつぼうらくたん)は、期待していたことが裏切られ、がっかりして気力をなくすことを意味します。
残念な気持ちが強く、やる気や希望が失われた状態を表します。「意気消沈」よりも、期待外れの気持ちが強く出る表現です。
せっかく計画していたイベントが中止になり、残念でがっかりしている場面です。

楽しみにしてたイベントが中止だって…

それは失望落胆だね。

・『失望落胆』は、期待していたことがうまくいかず、心が強く沈んだ状態を表す言葉です。『意気消沈』よりも、がっかりした気持ちが強く出ます。
・「失望落胆」は、期待していた結果と違ったことで強く落ち込むニュアンスがあります。単に元気がなくなるだけでなく、心の中で強い残念な気持ちがある場合に使うと自然です。
「意気消沈」の対義語
「意気消沈」の反対の意味を持つ言葉には、次のようなものがあります。
【意気消沈の対義語】
Domaniより引用
- 気炎万丈(きえんばんじょう):燃え上がる炎のように、他を圧倒するほどの意気込みのこと。
- 意気揚揚(いきようよう):威勢がよく誇らしげに振る舞う様子。
「気炎万丈」の例文
気炎万丈(きえんばんじょう)は、やる気や意気込みが非常に強く、気持ちが燃えている様子を意味します。強い自信ややる気に満ちあふれ、熱意や意欲があふれる状態を表します。「意気消沈」の反対で、心も行動も前向きな様子を伝える言葉です。
部活動の大会で優勝を目指して、チーム全体がやる気にあふれている場面です。

今日の大会、絶対勝つぞ!

うん、みんな気炎万丈だね!

『気炎万丈』は、強い意気込みややる気が全身からあふれている状態を表す言葉です。『意気消沈』の逆で、心も行動も前向きな様子を伝えます。
※「気炎万丈」は、気持ちや意欲が非常に高まっている状態を表す四字熟語です。元気だけでなく、やる気や闘志がみなぎる様子を強く表現できるため、文章や会話で「全力で取り組む姿勢」を伝えたいときに使います。
「意気揚揚」の例文
意気揚揚(いきようよう)は、自信や喜びに満ち、元気いっぱいの様子を意味します。成功や嬉しい出来事で気持ちが高まっている状態を表します。「意気消沈」とは逆で、心が明るく前向きな状態を示します。
テストで良い点を取って、自信に満ちあふれている場面です。

数学のテスト、100点だった!

すごい!ヒロト、意気揚揚だね!

『意気揚揚』は、成功や嬉しい出来事で自信や喜びがあふれている状態を表します。『意気消沈』とは逆で、心が明るく前向きな状態を伝えます。
※「意気揚揚」は、嬉しいことや成功によって心が高まっている状態を表す言葉です。「気炎万丈」ほど激しい熱意ではなく、喜びや自信で元気いっぱいな様子をやわらかく伝えられます。日常会話や文章で使いやすい表現です。
「意気消沈」の英語表現
「意気消沈」を英語で表すと、主に次の2つの表現があります。
【意気消沈の英語】
・be downhearted:気持ちが落ち込んで元気がない、しょんぼりしている状態。
・feel dejected:失望して落ち込む、意気消沈している。
「be downhearted」の例文
「be downhearted」は、失敗や残念な出来事で心が沈んでいる様子を表す表現です。「意気消沈」と同じく、元気がなく気持ちが沈んでいるときに使えます。
部活の試合で負けて、落ち込んでいる場面です。

「意気消沈」を英語で表現した例文を教えて!

"Hiroto was downhearted after losing the game."のように表現することができます。
日本語訳:ヒロトは試合に負けて意気消沈していた。

ここでは「be downhearted」を使って、ヒロトの気持ちが落ち込んでいることを表現しています。「意気消沈」のニュアンスと同じく、心がしょんぼりして元気がない状態を伝えるときにぴったりの表現です。
「feel dejected」の例文
「feel dejected」も心が沈んでいる状態を表します。少しフォーマルな表現ですが、日常でも使える自然な言い回しです。「意気消沈」とほぼ同じ意味で使えます。
大事なテストで思った点数が取れず、落ち込んでいる場面です。

「意気消沈」を英語で表現した例文をもう一つ教えて!

"Hiroto felt dejected when he got a low score on the test."のように表現することができます。
日本語訳:ヒロトはテストで低い点を取って意気消沈した。

「feel dejected」は、失望や残念な出来事で心が沈んでいる様子を表します。「意気消沈」と同じ意味を持つので、文章や会話で落ち込んでいる気持ちを伝えるときに使いやすい表現です。「be downhearted」より少しフォーマルですが、日常でも自然に使えます。
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