「進取果敢」とは、「自身の意思で積極的に取り組み、大きな決断力を持って、失敗を恐れずに取り組むこと。」という意味があります。
しかし、進取果敢の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で進取果敢の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

進取果敢って、新しいことに思い切って挑戦するって意味なんだよね。

ええ、失敗を恐れず前向きに行動する人をほめるときに使う言葉なのよ。
「進取果敢」の意味とは?わかりやすく解説
「進取果敢」とは、「しんしゅかかん」と読み、自身の意思で積極的に取り組み、大きな決断力を持って、失敗を恐れずに取り組むこと。という意味があります。
進取果敢の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【進取果敢の意味】
四字熟語辞典より引用
- 読み方 :しんしゅかかん
- 意味 :自身の意思で積極的に取り組み、大きな決断力を持って、失敗を恐れずに取り組むこと。
「進取」は積極的に物事に取り組むこと。
「果敢」は恐れずに大胆に行うこと。
進取果敢の意味
「進取果敢(しんしゅかかん)」とは、新しいことに積極的に挑戦し、思い切った行動をとることを意味する四字熟語です。困難なことやまだ誰もやっていないことに対しても、勇気をもって取り組む姿勢を表します。特にビジネスや勉強の場面では、失敗を恐れず挑戦する人をたたえるときによく使われます。
進取果敢の意味の概要
この言葉は「進取=自分から進んで新しいことに取り組むこと」と、「果敢=思い切りがよく、決断力があること」を組み合わせたものです。
つまり「進取果敢」とは、積極性と行動力の両方を持ち合わせた姿勢を表しています。ただ単に勇敢なだけでなく、実際に新しい取り組みを実行していく点が大きな特徴です。
進取果敢をわかりやすく解説
たとえば、まだ誰も挑戦していないアイデアを形にする人や、新しい勉強方法を試して成果を出す人は「進取果敢な人」と呼ばれます。日常生活でも「失敗を恐れずに一歩踏み出す勇気」を持つことを指すので、中高生の学習や部活動、社会人の仕事やチャレンジにも当てはまります。挑戦心と勇気を持って行動することを表す、前向きで力強い言葉です。

「進取果敢」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

進取果敢(しんしゅかかん)とは、新しいことに積極的に取り組み、勇気をもって思い切った行動をすることを表す四字熟語です。「進取」は自ら進んで挑戦する姿勢、「果敢」は決断力と勇気を意味します。つまり、困難に直面しても臆せずチャレンジする、前向きで行動力のある態度を指します。
「進取果敢」の語源や由来
進取果敢の語源や由来は以下のとおりです。
【進取果敢の語源や由来】
Oggiより引用
- 「進取果敢」は、「進取」と「果敢」という二つの言葉から成り立っています。
「進取」は積極的に物事に取り組むこと。
「果敢」は恐れずに大胆に行うこと。
この二語を合わせることで、「積極的に取り組み、ためらうことなく実行する」という意味合いが生まれています。
「進取果敢」の語源や由来
進取果敢(しんしゅかかん)という四字熟語は、二つの言葉の組み合わせからできています。
まず「進取」は「自分から進んで、新しいことを取り入れようとすること」を意味します。まだ誰もやっていないことに積極的に挑戦する気持ちを表すことばです。
次に「果敢」は「思い切りよく決断し、勇気をもって行動すること」を指します。失敗を恐れずに強い気持ちで一歩を踏み出す姿勢を表しています。
この二つのことばが合わさって、「進取果敢」という四字熟語が生まれました。
つまり、「進取果敢」とは「新しいことに自ら進んで取り組み、勇気をもって行動する」という意味になります。
古くから中国の漢籍(中国の古い書物)に由来する熟語で、日本でも明治時代以降、政治や教育、ビジネスの場などで広く使われるようになりました。
「進取果敢」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「進取果敢」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

「進取果敢」ってどういう場面で使ったりするの?

進取果敢(しんしゅかかん)は、新しいことに挑戦したり、勇気を出して行動する人をほめるときに使います。例えば、会社で新しい企画に挑む社員、部活で思い切ったプレーをする選手、勉強で新しい方法を試す生徒などです。失敗を恐れず、前向きに行動する姿を表す場面で使える言葉です。

「進取果敢」という言葉は、次のような場面でよく使われます。
- 新しいビジネスに挑戦する人を評価するとき
- 勉強や研究で新しい方法を試す姿勢を表すとき
- スポーツで思い切ったプレーをほめるとき
- 困難な状況でも勇気をもって行動する人をたたえるとき
- リーダーシップを発揮して周囲を引っ張る人を表すとき
「進取果敢」を使う時は、次のようなことに気をつけましょう。
- 「無謀」との違いに注意。考えなしの行動ではなく、前向きな勇気ある挑戦を指します。
- 主にほめ言葉として使うので、人をけなす場面には向きません。
- 日常会話よりもスピーチや文章でよく使われるため、場面に合った言葉選びが大切です。
進取果敢の例文①
新しい会社を立ち上げた若者を紹介する場面です。

起業したばかりの彼、どうしてあんなに周りから注目されてるの?

彼は進取果敢で、新しいアイデアを次々と形にしてるからよ。

ここでの『進取果敢』は、勇気を持って新しい挑戦を続ける姿勢をほめています。失敗を恐れず挑む姿勢が評価されていることを表しています。
進取果敢の例文②
スポーツの試合で思い切ったプレーをした選手について話す場面です。

最後のシュート、見事だったよね!

ほんとね。あの選手の進取果敢なプレーが勝利を引き寄せたのよ。

この場合の『進取果敢』は、リスクを恐れず挑んだ積極的な行動を意味しています。大事な場面で勇気を持って挑戦したことをたたえています。
進取果敢の例文③
学校で新しい勉強方法を試した生徒について語る場面です。

Sくん、この勉強法、先生に教えてもらったのかな?

いいえ、彼が自分で考えて始めたの。進取果敢に工夫して、成績も上がったんだって。

ここでの『進取果敢』は、学習の場面での積極的な工夫や挑戦を表しています。自分から新しい方法を試して成果を出すことに対して使われています。
「進取果敢」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
進取果敢(しんしゅかかん)は少しかたい四字熟語なので、日常会話ではもっとわかりやすい言葉に言い換えることもできます。ここでは代表的な言い換えを2つ紹介します。
【進取果敢の言い換え表現】
- 言い換え表現①:「積極的」
→ 自分から行動したり、新しいことに前向きに取り組むことを表す言葉。 - 言い換え表現②:「思い切りがいい」
→ 迷わず決断し、大胆に行動する様子を表す言葉。
「積極的」の例文
新しい企画に挑戦する社員について話している場面です。

どうして彼は上司に気に入られてるんだろう?

積極的に新しい仕事に挑戦してるからよ。

ここでは『積極的』を使っています。『進取果敢』よりもやわらかくて日常的な表現です。
「積極的」は、進取果敢をもっと日常的にした表現で、学校や職場など幅広い場面で使えます。特に「前向きに取り組む姿勢」を強調するときに便利です。
「思い切りがいい」の例文
スポーツの重要な場面で果敢に挑戦した選手について話す場面です。

最後のバッター、よくあんな大きなスイングできたよね!

ほんと。あの思い切りのいいプレーが試合を決めたわね。

『思い切りがいい』は、迷わず行動する姿勢を表す言葉です。『進取果敢』と同じく勇気ある挑戦をほめる意味ですが、こちらはもっとくだけた日常的な言い方です。
「思い切りがいい」は、スポーツや日常のちょっとした行動を表すときによく使われます。「勇気を出して挑戦する」という点で進取果敢と近いですが、よりカジュアルで親しみやすい表現です。
「進取果敢」の類義語
「進取果敢」と似た意味を持つ四字熟語はいくつかあります。その中でもよく使われるのが「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」と「剛毅果断(ごうきかだん)」です。それぞれの意味や使い方を見ていきましょう。
【進取果敢の類義語】
勇猛果敢(ゆうもうかかん):勇気があり、物おじせずに行動できるさまを表します。
剛毅果断(ごうきかだん):意志が強く、迷いなく行動できる性格を表す言葉です。しっかりとした芯を持ち、簡単には動じない人に対して使われます。
「勇猛果敢」の例文
「勇猛果敢」とは、勇ましく力強く、思い切った行動をすることを意味します。特に戦いやスポーツなどで、勇気と力強さをあわせもつ姿を表すときに使われます。「進取果敢」が“新しいことへの挑戦”を強調するのに対し、「勇猛果敢」は“勇気と力強さ”に重きがあります。

昨日の試合、H選手のプレーすごかったよ!

ほんとね。まさに勇猛果敢な突進で相手を圧倒してたわ。

『勇猛果敢』は、『進取果敢』と同じように思い切った行動を表しますが、特に力強さや迫力のある場面に合う表現です。
「剛毅果断」の例文
「剛毅果断」とは、強い意志を持ち、物事を思い切って決断することを意味します。「剛毅」は心が強くくじけないこと、「果断」は迷わずに決断することです。「進取果敢」が挑戦や行動力を表すのに対し、「剛毅果断」は“強い心と決断力”をより強調する言葉です。

会社で新しい方針を決めたって聞いたけど、誰が決断したの?

社長よ。あの方は剛毅果断で、迷わずに重要な決断を下せるの。

『剛毅果断』は、強い意志とすぐれた決断力を表しています。『進取果敢』が挑戦心を表すのに対して、『剛毅果断』はリーダー的な決断の強さを伝えるときにぴったりの言葉です。
「進取果敢」の対義語
「進取果敢」は新しいことに挑戦し、勇気をもって行動する姿を表す前向きな言葉です。その反対にあたる言葉も存在します。ここでは代表的な対義語として「意志薄弱(いしはくじゃく)」と「優柔不断(ゆうじゅうふだん)」を紹介します。
【進取果敢の対義語】
・意志薄弱(いしはくじゃく):意志が弱くて決断することができなかったり、物事を我慢する気持ちの弱いさま。また、一度決めたことを、人の意見ですぐ翻す場合にも用いる。
・優柔不断(ゆうじゅうふだん):物事の決定や判断に時間がかかり、決められないことを指します。自分の意見や考えを持つのが難しく、他人の意見に流されやすい状態を表現しています。
「意志薄弱」の例文
「意志薄弱」とは、意志が弱く、すぐにあきらめてしまうことを表す言葉です。自分で決めたことを最後までやりとげられない人や、困難に出会うとすぐにくじけてしまう人に対して使われます。

彼、この前“ダイエットする!”って言ってたのに、もうやめちゃったみたいだよ。

そうなの?ちょっと意志薄弱ね。

『意志薄弱』は、強い気持ちを持てず、すぐにあきらめてしまう様子を表しています。『進取果敢』のように挑戦を続ける姿勢とは正反対の意味です。
「優柔不断」の例文
「優柔不断」とは、決断力がなく、なかなか物事を決められないことを指します。自分の考えをはっきり示せない、行動が遅れるといった場面で使われます。

ランチどこに行く?って聞いても、彼はいつも“どこでもいいよ”って言うんだよね。

それ、優柔不断っていうのよ。

ここでの『優柔不断』は、決断できずに迷ってしまう態度を表しています。『進取果敢』が思い切って行動する姿勢をほめるのに対して、『優柔不断』はその逆で、決められずに動けないことを批判するときに使われます。
「進取果敢」の英語表現
「進取果敢」を英語で表すときは、直訳ではなくニュアンスに合った表現を使います。ここでは代表的な2つの言い方を紹介します。
【進取果敢の英語】
- 英語表現①:be proactive(積極的に行動する)
- 英語表現②:take bold action(大胆に行動する)
「be proactive」の例文
「be proactive」は、自分から進んで行動することを意味します。まさに「進取果敢」の「進取」の部分に近い表現です。

「進取果敢」を英語で表現した例文を教えて!

"He is always proactive in trying new ideas."のように表現することができます。
日本語訳:彼はいつも新しいアイデアに積極的に取り組んでいる。

この表現は、前向きで自発的に行動する人を評価するときによく使います。「進取果敢」と同じく「挑戦心」を強調する場面にぴったりです。
「take bold action」の例文
「take bold action」は、「思い切った行動をする」という意味です。こちらは「進取果敢」の「果敢」に近いニュアンスを持っています。

「進取果敢」を英語で表現した例文をもう1つ教えて!

"The leader took bold action to solve the problem."のように表現することができます。
日本語訳:そのリーダーは問題を解決するために思い切った行動をとった。

この表現は、迷わず勇気ある決断をした人をほめるときに使われます。「進取果敢」と同じように、行動力や決断力をたたえるときに合う表現です。
「進取果敢」とは前向きな挑戦を続ける力強い姿勢
進取果敢(しんしゅかかん)は、新しいことに積極的に取り組み、勇気をもって行動することを表す四字熟語です。由来は「進取=新しい挑戦に進んで取り組むこと」「果敢=思い切って行動すること」で、組み合わさることで“挑戦心+行動力”を持った前向きな姿勢を示しています。
この記事では、意味や由来、使い方の例文、日常的な言い換え表現(積極的・思い切りがいい)、類義語(勇猛果敢・剛毅果断)、対義語(意志薄弱・優柔不断)、そして英語表現(be proactive・take bold action)まで解説しました。

日常会話や学校、ビジネスの場面でも、「進取果敢」という言葉を使えば、挑戦を恐れず行動する人を前向きに評価できるでしょう。勇気を持って一歩踏み出すとき、この言葉を思い出してみてください。
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