「勇猛果敢」とは、「危険や困難を恐れずに、力強く思い切りのよい決断をして行動すること」という意味があります。
しかし、勇猛果敢の意味がわかったところで、その正しい使い方やシチュエーションを理解しておかないと、間違った解釈をしたまま恥ずかしい思いをするかもしれません。
そうならないように、この記事で勇猛果敢の意味に加えて、正しい使い方を例文も交えてわかりやすく解説しておりますので、最後まで読んでこれから活用できるようにしてくださいね!

勇猛果敢って、どんな意味なの?

強い勇気と決断で、恐れずに行動することよ。
「勇猛果敢」の意味とは?わかりやすく解説
「勇猛果敢」とは、「ゆうもうかかん」と読み、危険や困難を恐れずに、力強く思い切りのよい決断をして行動すること。という意味があります。
勇猛果敢の意味を辞書で調べると、このように解説されております。
【勇猛果敢の意味】
四字熟語辞典より引用
- 危険や困難を恐れずに、力強く思い切りのよい決断をして行動すること。
「勇猛」は勇気があって力強いこと。
「果敢」は決断力があること。
勇猛果敢の意味
「勇猛果敢(ゆうもうかかん)」とは、強い勇気と決断力を持ち、ためらわずに行動することを表す四字熟語です。危険や困難を恐れず、思い切って挑戦する姿勢をあらわしています。特にスポーツやビジネス、歴史上の人物などをたたえるときに使われることが多く、「勇敢で大胆な行動」というイメージを持つことばです。
勇猛果敢の意味の概要
この四字熟語は、「勇」と「猛」で力強い勇気を、「果」と「敢」で思い切った決断と行動力を示しています。つまり、ただ勇気があるだけでなく、実際に行動へ移せる人を指す点が特徴です。「勇敢」や「果敢」という言葉だけでは伝えきれない、力強さと積極性が一体となった表現だといえます。
勇猛果敢をわかりやすく解説
たとえば、仲間がピンチに立たされたときに真っ先に助けに行く人や、大きな困難に直面しても一歩前に踏み出す人を「勇猛果敢」といいます。学生なら部活の試合で果敢に挑む姿、社会人なら新しい仕事に恐れず挑戦する態度など、日常生活にもあてはめて考えることができます。わかりやすく言えば「怖がらずに大きなチャレンジができる人」をたたえる表現です。

「勇猛果敢」ってどんなことを意味するの?もう少し詳しく教えて!

勇猛果敢(ゆうもうかかん)とは、強い勇気を持ち、大きな決断力で恐れずに行動することを意味する四字熟語です。困難や危険を前にしても、ひるまず思い切って挑戦する姿を表します。スポーツや仕事の場面で果敢に挑む人、仲間を助けるために勇気を出して行動する人などをたたえるときによく使われます。
「勇猛果敢」の語源や由来
勇猛果敢の語源や由来は以下のとおりです。
【勇猛果敢の語源や由来】
Oggi.jpより引用
- 勇猛果敢は、由来とされる中国の『漢書』では、ある人物を非難する表現として用いられていました。
「人の道を逸脱し勇猛果敢、そのことを疑いもせず、平気で人道に反したひどい行動を取る」という文章で使われています。
「勇猛果敢」の語源や由来
勇猛果敢(ゆうもうかかん)は、中国の古い言葉に由来しています。四つの漢字それぞれに意味があり、組み合わさって一つの考え方を表しています。
- 勇(ゆう) … 勇気があること
- 猛(もう) … 強くて勢いがあること
- 果(か) … 思い切って決断すること
- 敢(かん) … 恐れずにやりぬくこと
これらを合わせることで、「強い勇気を持ち、思い切って恐れずに行動する」という意味になりました。
昔の中国では、戦いや大きな挑戦を前にしてもひるまない人をたたえるときに使われていました。その後、日本でも同じように「困難に立ち向かう勇気ある人」を表す言葉として広まったのです。
今ではスポーツやビジネスの場面でも、「勇猛果敢なプレー」「勇猛果敢な決断」というように、力強く行動する人をほめる表現としてよく使われています。
「勇猛果敢」の使い方を例文でわかりやすく解説
それでは、「勇猛果敢」の正しい使い方を具体的にイメージできるようわかりやすい例文をご紹介します。

勇猛果敢ってどういう場面で使ったりするの?

勇猛果敢(ゆうもうかかん)は、強い勇気と決断力を持って、恐れずに行動する場面で使われます。たとえば、スポーツで相手にひるまず挑むとき、新しい仕事や勉強に積極的に取り組むとき、仲間を守るために勇気を出すときなどです。困難を前にしても迷わず行動する姿をほめるときに使われる言葉です。

「勇猛果敢」は、次のような場面でよく使われます。
- スポーツで相手に立ち向かうとき
- 困難な仕事や課題に挑戦するとき
- 仲間を守るために行動するとき
- 新しい挑戦に思い切って踏み出すとき
- 歴史上の人物や英雄をたたえるとき
「勇猛果敢」を使う時は、以下の点に注意しましょう。
- 「無謀」とは違い、ただの向こう見ずな行動ではなく「勇気と決断」を持った行動をさす
- 日常生活で使うときは、少し大げさになることがあるので場面を選ぶ
- 人をほめたり、文章で強調したいときに使うと自然に伝わる
勇猛果敢の例文①
スポーツの試合で相手にひるまず挑む姿を表すときに使えます。

サッカー部のエースって、いつも果敢に攻めてるよね。

ええ、彼のプレーはまさに勇猛果敢って感じよね。

ここで『勇猛果敢』は、怖がらずに相手に立ち向かう勇気と決断をほめる表現になっています。
この例では、スポーツの中でプレッシャーを受けながらも前に出る姿勢が「勇猛果敢」と表されています。ただ勇気があるだけでなく、その勇気を行動に移せている点が重要です。試合でチームを引っ張るようなリーダーシップの場面にぴったりの使い方です。
勇猛果敢の例文②
仕事や勉強で新しい挑戦を始めるときにも使えます。

B先輩、あの大きなプロジェクトに自分から立候補したんだって?

そうそう、勇猛果敢にチャレンジした姿勢がすごいよね。

ここでは、新しいことに挑戦する勇気と行動力を高く評価する意味で使われています。
この場合は、未知のことに自分から飛び込んでいく積極性を表しています。周りがためらっている中で勇気を持って立候補する姿勢は「勇猛果敢」の典型的な例です。
特に社会や学びの場面で、新しい挑戦に臨む人をほめるときに使うと自然です。
勇猛果敢の例文③
仲間を守るために勇気を出して行動する場面でもよく使えます。

昨日、クラスでトラブルがあったときに、A君が真っ先に止めに入ったんだよ。

へえ、それってすごく勇猛果敢な行動ね!

この場合の『勇猛果敢』は、自分の身をかえりみずに仲間を守ろうとした勇気ある行動を表しています。
この例では、自分の危険を顧みずに他人を助ける勇気が「勇猛果敢」として表現されています。単に怖がらないのではなく「人のために勇気を出す」場面でも使えることがポイントです。友情や責任感の強さをほめるときにもふさわしい言葉です。
「勇猛果敢」の言い換え表現を例文を使ってわかりやすく解説
「勇猛果敢」は、以下のような簡単な言葉に言い換えて表現することができます。
【勇猛果敢の言い換え表現】
・勇気がある=困難に立ち向かう心の強さを表す。
・思い切りがいい=迷わずに行動できるすばやさを表す。
「勇気がある」の例文
「勇気がある」は、怖いことや困難に直面しても一歩を踏み出せる強さを表す表現です。「勇猛果敢」と比べると、少しやさしい響きがあり、日常会話で自然に使いやすい言葉です。
友だちを守るために行動した場面。

昨日、トラブルのときにA君が前に出て助けてくれたんだ。

ほんとだね、あの勇気がある行動にみんな感心してたわ。

『勇気がある』は、『勇猛果敢』をもっと身近に言い換えた表現です。強い決断力よりも、“恐れずに行動できる心”に注目しているニュアンスになります。
「勇猛果敢」は大きなスケールでたたえる言葉ですが、「勇気がある」は日常的で使いやすい言い方です。相手を褒めたいけれど堅苦しくしたくないときに便利な言い換えです。
「思い切りがいい」の例文
「思い切りがいい」は、迷わずにすぐ行動に移せることを意味します。「勇猛果敢」がもつ“勇気”の要素よりも、“決断力やすばやさ”を強調するときに使います。
部活で新しい練習法に挑戦する場面。

コーチが新しい練習を提案したとき、B君がすぐにやってみたんだよ。

ええ、あの思い切りがいい姿勢がすごくいいわね。

『思い切りがいい』は、『勇猛果敢』をもっと軽く、日常的にした言い方です。大げさにせず、“迷わずすぐ動ける”ことをほめたいときにぴったりです。
「勇猛果敢」が少し大げさに聞こえる場面でも、「思い切りがいい」はカジュアルで自然です。友人同士や学校生活での会話では、この言い換えが使いやすいでしょう。
「勇猛果敢」の類義語
「勇猛果敢」の類義語を辞書で調べると以下の通りです。
【勇猛果敢の類義語】
Oggi.jpより引用
- 進取果敢(しんしゅかかん):自身の意思で積極的に取り組み、大きな決断力を持って、失敗を恐れずに取り組むこと。
- 剛毅果断(ごうきかだん):意志が強く、迷いなく行動できる性格を表す言葉です。しっかりとした芯を持ち、簡単には動じない人に対して使われます。
「進取果敢」の例文
「進取果敢」とは、新しいことに自分から進んで挑戦し、思い切って行動することを意味します。「勇猛果敢」が「勇気と力強さ」を強調するのに対して、「進取果敢」は「新しいものに挑む積極性」を強調する言葉です。

Cさんって、いつも新しい企画に挑戦してるよね。

ええ、その進取果敢な姿勢がチームを引っ張ってるのね。

ここでは『進取果敢』を、新しいことに自ら進んで取り入れる積極性をほめる意味で使っています。『勇猛果敢』よりも“前向きに挑戦する気持ち”に焦点があります。
「進取果敢」は、ビジネスや勉強の場でよく使われます。新しいことを始める人や、改革に取り組む人をたたえるときにぴったりです。日常生活でも「チャレンジ精神がある人」を表すのに自然な言葉です。
「剛毅果断」の例文
「剛毅果断」とは、意志が強く、迷わずに決断できることを意味します。「勇猛果敢」が行動の勇ましさを強調するのに対し、「剛毅果断」は「心の強さと決断力」を中心に表す言葉です。

D先生って、大事なときにすぐ決断するよね。

そうね、その剛毅果断な判断力は本当に頼りになるわ。

ここでは『剛毅果断』を、強い意志と素早い決断力をほめる表現として使っています。『勇猛果敢』と比べると、“勇気よりも意志の強さ”に重点があります。
「剛毅果断」は、リーダーや指導者の性格を表すときによく使われます。仲間を導く人、責任ある立場で迷わず行動する人にふさわしい表現です。「勇猛果敢」よりも冷静さと決断力が強調される点が特徴です。
「勇猛果敢」の対義語
「勇猛果敢」は勇気と決断を持って行動することを意味しますが、その反対の言葉もあります。ここでは「意志薄弱」と「優柔不断」を紹介します。
【勇猛果敢の対義語】
- 意志薄弱(いしはくじゃく):意志が弱くて決断することができなかったり、物事を我慢する気持ちの弱いさま。また、一度決めたことを、人の意見ですぐ翻す場合にも用いる。
- 優柔不断(ゆうじゅうふだん):物事の決定や判断に時間がかかり、決められないことを指します。自分の意見や考えを持つのが難しく、他人の意見に流されやすい状態を表現しています。
「意志薄弱」の例文
意志薄弱は、自分の意志が弱く、すぐにあきらめたり、人に流されてしまうことを意味します。

G君、この前ダイエットすると言ってたのに、もうやめちゃったみたいだよ。

ええ、ちょっと意志薄弱なところがあるのよね。

ここでの『意志薄弱』は、決めたことを最後までやり抜けない性格を表しています。『勇猛果敢』のように力強く行動するのとは正反対です。
「意志薄弱」は、続ける力が足りなかったり、人の意見に流されやすい人を表すときに使います。勇気をもって進む「勇猛果敢」とは逆で、弱さや頼りなさをあらわす表現です。
「優柔不断」の例文
優柔不断は、なかなか決断できず、迷ってばかりで行動に移せないことを意味します。

H君、進路のことをずっと悩んでて、まだ決められないんだって。

そうなの。ちょっと優柔不断なところが出ちゃってるのかな。

『優柔不断』は、決断できずに迷い続ける様子を表す言葉です。『勇猛果敢』が“恐れずにすぐ行動する”のに対して、まったく反対の意味になります。
「優柔不断」は、大事な選択を前にして決められず迷ってしまう人を表します。勇気と決断で行動する「勇猛果敢」とは対照的で、ためらいの多さや決断力のなさを強調する言葉です。
「勇猛果敢」の英語表現
「勇猛果敢」を英語で表すとき、ぴったり同じ四字熟語はありませんが、近い意味を持つ表現がいくつかあります。ここでは代表的な2つを紹介します。
【勇猛果敢の英語】
- bold and courageous=大胆で勇気がある(挑戦や決断をほめるときに使いやすい)
- fearless and determined=恐れずに決意を持つ(困難に立ち向かう姿を強調するときに適している)
「bold and courageous」の例文
「bold and courageous」は「大胆で勇気がある」という意味で、困難に立ち向かう勇気と力強さを表します。「勇猛果敢」のニュアンスを日常的な英語で伝えるときに便利です。

「勇猛果敢」を英語で表演した例文を教えて!

"He made a bold and courageous decision to start his own business."のように表現することができます。
日本語訳:彼は自分で会社を始めるという勇猛果敢な決断をした。

この文章では「bold and courageous decision」が「勇猛果敢な決断」にあたります。「bold」は「大胆な」、「courageous」は「勇気がある」という意味です。つまり「普通なら不安で迷う場面で、勇気を出して大きな決断をした」ということを強調しています。
ビジネスのようにリスクがある挑戦や、大きな選択を迷わずする場面でよく使える表現です。日本語の「勇猛果敢」が持つ「勇気と決断力」をシンプルに表した英語表現といえます。
「fearless and determined」の例文
「fearless and determined」は、「恐れを持たず、強い意志を持つ」。ただ勇気があるだけでなく「最後までやり抜く気持ち」を強調するときに使います。

「勇猛果敢」を英語で表演した例文をもう1つ教えて!

"She showed a fearless and determined spirit during the competition."のように表現することができます。

この例文では「fearless and determined spirit」が「勇猛果敢な精神」を表しています。「fearless」は「恐れない」、「determined」は「強い決意を持つ」という意味です。つまり「怖さを感じても引かずに立ち向かい、強い意志でやり抜こうとする気持ち」を表しています。
スポーツの大会や試験、困難な挑戦など、最後まであきらめない姿を描写するときにとてもぴったりの言い回しです。「bold and courageous」が“決断の勇気”に近いのに対して、「fearless and determined」は“行動の継続力と意志の強さ”を強調する違いがあります。
まとめ:「勇猛果敢」を日常に活かそう
勇猛果敢(ゆうもうかかん)とは、強い勇気と決断力を持ち、恐れずに行動することを表す四字熟語です。
本文で学んだことを整理すると、次のようにまとめられます。
- 意味:勇気を持ち、思い切って行動すること
- 語源:「勇=勇ましい」「猛=勢いが強い」「果=決断する」「敢=恐れず行う」
- 使い方:スポーツ・勉強・仕事・人間関係など、困難に立ち向かう人をたたえるときに使える
- 言い換え:「勇気がある」「思い切りがいい」など、日常的な表現にもできる
- 類義語:「進取果敢(新しいことに挑戦する積極性)」「剛毅果断(強い意志と決断力)」
- 対義語:「意志薄弱(意志が弱い)」「優柔不断(決断できない)」
- 英語表現:「bold and courageous(大胆で勇気ある)」「fearless and determined(恐れず強い決意を持つ)」
日常生活での活かし方
勇猛果敢という言葉は、歴史上の人物や偉業をほめるときだけでなく、学校生活や部活、仕事の中でも使える身近な言葉です。
「勇猛果敢な挑戦をしたね」と友達を励ましたり、「勇猛果敢なリーダー」と上司や先輩を表すことで、相手を前向きに評価できます。
この記事を通して「勇猛果敢」の意味や使い方がしっかり理解できれば、言葉を知識として持つだけでなく、自分自身も勇猛果敢に行動するきっかけにできるはずです。
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